【真冬の洗濯】風呂水を使うのは損か得か

1月もそろそろ終わります。
2月になると何となく暖かくなりそうな気もしますが、現実は寒さの底で、やはりこの時期はとても厳しいです。
さて、新型コロナウイルスの蔓延で自粛生活をしている人も多いと思います。
私もその一人で、ずっと家に居るので昨年の10月下旬から自分の物は自分で洗濯を始めました。
洗剤には、安くて汚れ落ちの良い「粉石けん」を使っていますが、最近になって粉石けんが十分に溶けておらず、洗濯物に残るようになりました。
これは困ったと言うことで原因を調べてみましたら、どうやら水温が低いことがその理由のようです。
そこで風呂水を使うことを思いつきました。
真冬の水道水の温度は?
冷たい水では粉石けんは溶けにくい。
このことは以前から知ってはいましたが、自分で洗濯を常時するようになるまであまり関心はありませんでした。
真冬の水温はどれくらいか知っていますか?
一般的に水道水は10℃くらいですが、タンクに貯めてある場合は更に下がることになります。
以下の表は、太陽熱温水器の状況を把握するためタンクの温度を測っているものです。
今冬は特に寒いこともあり、朝の水温は4~5℃くらいしかなく、一番高い日でも8℃に届きません。

朝夕の温度
これが現実、こんなに冷たい水なんです。
こんな低い温度では、粉石けんが溶けないだけでなく、液体石けんにしても汚れ落ちも悪いのではないでしょうか。
粉石けんをお湯で溶いてみた
まずは、粉石けんをいったんお湯で溶いてやってみました。
しかし、これはあまりうまく行きません。
一部が強く固まってしまうだけでなく、洗濯物にべっとりとついてしまい、返って取り除くのが面倒です。
もちろん液体の石鹸を使う手もありますが、ちょっとお高めなので敬遠してます。
同じメーカーでも、粉石けん1kgで660円ですが、液体になると5リットルで3,491円になります。
どっちがお得なのか、比べるべくもないかと思います。
なので、やはり粉石けんでなんとかうまく行く方法を探ります。
お風呂の残り湯で洗濯する
そこで思い出したのが、お風呂の残り湯を使う手です。
ま、これは常識なのかもしれませんが・・・
早速、お風呂の残り湯の温度を測ってみました。(朝の8時半)
なんと37℃以上あります。

残り湯の温度測定
最近の湯船の保温能力は凄いですね。
ちなみに、我が家のはタカラスタンダードのホーロー浴槽です。(ちょっと自慢)
ならば、全自動洗濯機のお湯取り機能を使って風呂水を使って洗濯をしてみましょう。
全自動洗濯機のお湯取り機能とは
我が家の全自動洗濯機は日立製7kgタイプです。
事前に、お湯取りホースを写真のように取り付け、浴槽に吸い込み口を入れておきます。

全自動洗濯機
水量を選び「お湯取りボタン」を押します。

お湯取りボタン

風呂水を使う場合の説明書
今回は2回ボタンを押したので、洗いと1回目のすすぎは風呂水、2回目のすすぎは水道水となります。
風呂水だけでもいいような気もしますが、あえて最後のすすぎは水道水としました。
粉石けんは溶けていたか
結果は、もちろん粉石けんは良く溶けていました。
洗濯物にも全く石鹸の粉が付いていません。
しかも、お湯取り機能は実に簡単でやりやすかった。
どれくらい節水できるか
それから、どれくらい節約できるか計算してみました。
現在のところ週2回のペースで洗濯をしていますから、1回あたり50リットル節約できたとすると、
50×2×4=400リットル
1年間では4,800リットル、約5トンとなります。(金額にすると1,590円)
期待していたほどではありませんが、これが毎日洗濯する家庭ならば18トン以上になります。
しかし、安い粉石けんが使えるのが何といっても大きな魅力となります。
(参考)
我が家の使用量は44㎥~37㎥くらいで変動しています。
多い月で14,000円(2ヶ月)くらいですから、1㎥当たりの単価は318円になります。
※大田原市の水道料金は県内一だそうです
お風呂の残り湯は汚れている
さて、ここまでお風呂の残り湯を使うメリットを説明した来ました。
粉石けんの溶けが良くなり、汚れが落ちやすくなる。
これで高い液体洗剤や化学合成洗剤は使わなくて済みそうなので、とても安上がりな洗濯ができそうです。
しかし、そんな良いことばかりのように思えますが、実はお風呂の残り湯はかなり汚れています。
何人もの人が入れ替わり入るのですから当然で、垢が浮いていることもあります。
前述のように水温が37℃もあると、雑菌の天国となっているのは間違いがありません。
つまり、最後に水道水ですすいだとしても、あまり気持ちの良いものではないのではないでしょうか。
私の妻は絶対にお風呂の残り湯を使いませんでした。
ADパウダーで入浴する
では、どうするか。
実はお風呂の残り湯をきれいにする方法があります。
それは実に簡単で、ADパウダーを溶いたもので入浴するだけです。
50cc程度の少量で雑菌の繁殖を抑えられ、お湯がとてもキレイな状態を保ちます。

翌朝になっても透明感のある残り湯とAD水溶液
水溶液の作り方は、ADパウダー1グラムに対し水を1リットルです。
僅か50cc程度を入れるだけで湯船はアルカリ温泉になります。
信じられないでしょうが、これで雑菌の繁殖がほぼ抑えられてお湯がとてもキレイな状態を保ちます。
コロナ禍ではなるべく出費を抑えたい方は、ぜひやってみてください。