【定年後の生活】太陽光発電で稼ぐよりも支出を減らすこと

今日から3月です。
今月で退職する人も多いと思いますが、開放感と不安の入り混じった感覚ではないでしょうか。
私が辞めてから感じたのはストレスのないこと。
もう誰にも命令されることもありませんし、批判もされませんから最高の気分です。
しかし、そこで心配なのがお金のこと。
運よく退職金を手にしても、年金は65歳からですからそこまではなんとか働かねばなりません。
でも、お金はいくらあっても切りが無いです。
人生、どうにかなるさ。
そんな気持ちで定年を迎えましょう。
定年後を心配する人へ
さて、定年が近くなると老後の資金がいくら必要だとか、色々と煽られます。
ですが、不安なのは誰もが同じで、分らないものを考えても無意味です。
よくこんな記事を目にしますが、あなたは信用しますか。
老後資金はズバリいくら必要? 今の貯蓄で大丈夫? 老後資金を準備する方法とは??
世の中は嘘ばかりで、こんな事例で人を脅かしておいて、保険やら投資に向かわせようと言う魂胆なのでしょう。(笑い)
私も退職金の一部を投資信託を随分と薦められましたが、元本も保証されないのにどうして預けられるのか私には分りません。
よほどお金に余裕があって、少しくらい損することがあっても大丈夫な人ならやれるでしょうけれど・・・
でも、私のようにやっとの思いで退職金を手に入れたような人間は、老後に保険や投資はやめた方がいいですよ。
定年後は、普通に生きていればお金なんてさほど要らないのですから。
良く考えてみてください。
着る物なんて新たに沢山買いますか?
食事もこれまでのように沢山食べられますか?
もしかしたら、車とか家電とかを沢山持ってませんか?
捨てることはあっても新規の需要はとても少ないです。
それから保険も無駄ですね。
私も住宅ローンの返済がきつくて、生命保険は解約してガン保険だけにしてましたが退職と同時にこれも解約しました。
60歳過ぎての保険なんて意味ありますか?
最近は85歳まで入れて、補償も○○なんて保険もあるようですが、そんなものに使うなら旅行にでも言ったほうがましと言うものです。
これまで一生懸命働いたし、やることはやった。
60歳過ぎて何かあったら仕方が無い、往生際を良くしましょう。
こう考えてくるとお金を使うところがあまり無いのに気がつきます。
いや使ってはいけないのです。
退職前にやるべきこと
さて、それでは退職前には何をしておけばいいのでしょう。
それは、どこに住んでどんな生活をしたいのかをはっきりさせておくこと。
それを明確にしない限り、どんどん流されてしまいます。
都会に住むのか田舎に住むのか、そして残りの人生で何をしたいか。
もちろん、お金は基本的に年金しかありませんからできることは限られますが、健康であれば十分やっていけるはずです。
健康が大切なのは、お金で買えない価値があるからです。
それを実現させるには、どんな職場にいても絶対に健康を害する働き方をしないこと。
最近は働かせ方が問題になっていますが、働く側も自覚しないと殺されます。
寝ないで働け、タダで働けと言うなら退職金をもらってとっとと辞める。
我々は労働の対価として賃金(給料)を得ているのであって奴隷ではないのです。
命や健康を考えない職場はいかに給料が良くても論外。
難しいことですが、地位や名誉などに拘ると墓穴を掘ります。
私の後輩で、優秀な人でしたが50歳の頃に無理な残業をした結果、腎臓を悪くし人工透析をするようになってしまいました。
なぜそんな無理をしたのか想像してください。
お金がいくらあっても健康は戻りません。
そんなことは言われなくても分っている。
でも、自分だけは違うと思っていませんか。
命=時間
当然ですが、時間の経過とともにどんどん寿命は少なくなっていきます。
ならば、残りの人生をぼんやりと生きるよりも自分の好きなように生きたほうが良くないですか。
自分のためでも、人のためでもかわない。
そこでやっておきたいのは、今の仕事以外の技術を学んでおくこと。
必ず将来に役に立ちます。
私の場合は、40歳の時に写真技術を通信教育で基礎から学びました。
プロにはなれなかったけれど、様々なシーンで役に立っています。
それから草刈りの技術は専門家以上です。
かなりマイナー技術ですが、名人の仕事を見て、実家の畦を刈りながら会得したものです。
起業したばかりには太陽熱温水器設置の仕事がないため、これで随分と稼がせてもらいました。
何でもいいです。
自分が打ち込めるものがあったらやっておきましょう。
「芸は身を助く」です。
退職後の生活
困ったことに、今では年金は65歳からしか出ません。
従って、65歳までは再雇用制度があるならが同じ職場で耐え忍ぶのが得策かもしれませんが、それ以降は無職の可能性が高くなりますから、そこを良く考えて行動する必要があります。
60歳は、やはり人生の節目だと思います。
偉くなれた人もなれなかった人も、同じようにストレスが溜まっているのは間違いありませんが、そんななかで更に5年は長いです。
65歳まから家庭菜園などをやって悠々自適の生活。
でも、それは理想でしょうか?
私は再雇用ではなく個人事業主として事業を始めましたが、妻には十分働いたのだからもう働かないでいいと再三言われました。
しかし、言葉は悪いですが、元気なのに死ぬのを待っているような生活は私にはつまらないし耐えられない。
もちろん商売はうまくいくとは限らないことは承知の上ですが、元気なら80歳でもできます。
どちらが良いかは分りません。
それでは、衣食住を順次考えていきましょう。
まず着る物ですが、前述したように有り余るほどにあるはずです。
もはや流行を気にする年でもないので、着ないものはどんどん処分してしまいましょう。
家の中がスッキリして暮らしやすくなります。
でも、もしかすると売れるかも知れないので簡単に捨てないように。
断捨離が流行りですが、オークションを覗いてみると「こんなもの」でも売れますから結構楽しいです。
食費はよほどのグルメでもなければかなり減るはずです。
一日3食は食べすぎで、我慢ができれば一食が理想で、現役のときと同じような量を食べていたら確実に病気になります。
食事を減らすと以前よりグッと健康体になりますし、お金もかかりませんから一石二鳥です。
さて、住まいは一番お金がかかるものです。
一戸建てでもマンションでも、衣食とは桁が違ってきます。
これをきちんと考えなければ老後の生活は成り立ちません。
光熱費を減らすのは簡単そうで難しい技術です。
定年を機にリフォームする方も多いと思いますし、小さな家を建てる人もおられるのではないでしょうか。
でも、単にキレイにして設備を入れ替えるだけでは10年後には再度大きなお金が必要になります。
私が提唱しているのは、燃料をできるだけ使わないで快適な家作りです。
それは太陽の光を最大限利用・制御することで実現できます。
生活に必要な熱と電気を、できるだけ買わなくて済むようにすれば将来的に安定した生活が営めます。
屋根があったら太陽光発電(風力発電)と太陽熱温水器を付けておく。
70%を太陽光で賄い、残りを購入にすると費用対効果が良さそうです。
それから、自然界の熱の移動を理解してエアコンに頼りすぎないこと。
ただし、快適さを損なっては何の意味もありませんから支出を減らす知恵を使いましょう。
以上のことをやっていけば、かなり快適で支出の少ない生活が可能となります。
その上で家庭菜園があったらなお楽しいです。
まとめ
人生お金より健康が一番だとは言われますが、健康がそんなに簡単に手に入るわけではありません。
でも、食費を減らして規則正しい生活をすれば必ず健康体になっていきます。
一方、収入が限られているのですから戦略的に支出を減らす努力が必要になります。
それは現役時代からやっておかないと間に合いません。
40年以上も一生懸命働いたんです。
ゆっくりとフェードアウトしていきましょう。
誰にも迷惑をかけずに。