【熱を逃がさない】サーモプロテクトで太陽ポットのキャップを作る

昨年からずっと晴天続きで雨の降らないカラカラ天気が続いています。
ホコリっぽくて困りますが、我家ではそのおかげで「ミニ真空管採熱器」が大活躍中です。
お湯が沸いて沸いて・・・
でも困ることはありません。(笑い)
使い道は、日中ならお茶やコーヒーですが、夕方には味噌汁や茹でものを作るときに使っています。
常に沸騰まではいかなくても60℃以上にはなっていますから、仕事は速いし、ガス代があまりかかりません。
毎日こんなことをやっているせいか、今月は先月よりも0.6立米も減ってました。
金額にすると180円くらいですが、散りもつもれば山となります。
180円×12ヶ月=2,160円
これをすでに6年以上やってますから、1.3万円ほど節約したことになりますね。
でも、真空管代があるから元は取れてないかな。
ただ、地球環境にも優しいはずで、こんな小さな積み重ねがいずれ大きくなると思ってやってます。
キャップが熱でダメになる
さて、いつもは60cmの真空管でお湯を沸かしているわけです。
しかし、仕入れた太陽ポットには不良品があったりして売れないものや、誤って壊してしまったものがあります。
そんな使えそうにもない部品を加工して、20cmと30cmのものを製作しました。
捨ててしまうことは簡単ですが、これでもう少し世の中に役立ってもらうことができます。
【ミニサイズの太陽ポット製作】壊れたポットの部品を使って再生する

太陽熱ポット群
右側の2本の「青い太陽ポット」は、サンプルでいただいた真空管を加工しました。
沸かせるお湯の量は、左の2本が長さが60cmで外径5.8cm、容量は約0.9リットル。
右の2本は、管の径は違いますが、容量は0.2リットルくらいです。
問題はキャップが熱ですぐにダメになってしまうこと。
現在、内蓋にしているのは、真空管式太陽熱温水器のガスケット(シリコン製)を使っているので問題は無いのですが、穴が開いているのでカバーのプラスチックが熱で割れてしまいます。
そのため、竹などでカバーを作ったこともありましたが、あまり結果が良くありませんでした。
今回作ってものは、キャップの本体は太陽ポットに付属しているものです。
作る手順は、キャップに付いている薄いシリコンカバーを外し、中にアルミホイルを詰めます。
その上にサーモプロテクトSを貼って、さらにサーモプロテクトテープで固定します。
また、周囲は不要になったシリコンガスケット(赤茶色の部分)を使って隙間を埋めています。
実は、この部分のアイディアがどうしても浮かばなかったのです。
詳しい説明は省きますが、とてもうまく行きました。
工夫がうまく行くと嬉しい
昇温の正確なデータは今後取りたいとは思いますが、これまで太陽を追っかけないと沸騰まではいきませんでした、全く移動させずに沸騰するところをみると大幅に採熱効率が上がったように思えます。(60cmの真空管の場合)
注意点としては、キャップの下面に水が触れないようにすること。
つまり、水を満タンに入れず空気層を設けること。
そうしないと熱がキャップに伝わってしまい、外に逃げてしまいますからね。