真冬の太陽でお湯を沸騰させられるか

今日は1月21日(木曜日)です。
一年で一番寒い時期ですが、快晴との天気予報なので真空管でお湯を沸かしたいと思います。
もちろん毎日のように真空管でお湯は沸かしているのですが、サンルームに置いてあるだけので、たとえ天気が良くても70℃くらいまでにしかなりません。到底沸騰まではいきませんが、それで70℃くらいになれば、お茶や調理に使うにしても大幅に時間短縮ができます。
夏なら気温も水温も高いので簡単に沸騰してしまいますが、この季節は気温が低く熱が逃げやすいので沸騰させるのは難しいのです。
でも、このコロナ禍で自粛、家にいる時間が長いので暇つぶしに太陽を追いかけて、できれば沸騰さようと思います。
冬至から一ヶ月、太陽の位置はまだ低いですが果たしてどうなりますか。
9:30 採熱開始
それでは、真空管に水を入れて採熱を開始します。
水温は17.9℃、自家水なので水道水よりはかなり高いです。
目標は、3時間で沸騰までいくかどうかです。

17.9℃
真空管は60cmを使用します。Φ58mmで、水は約0.9リットル入ります。
10:30 1時間経過
さて、1時間経過しましたので測定しました。
結果は46.5℃で28.6℃の上昇を記録しました。

46.5℃
まだ太陽は東にありますが真空管は南に向けてあります。
これは太陽の位置が低く、正面を向けてもあまり効果が期待できないからですが、それでもまずまずの結果であろうと思います。
11:30 2時間経過
2時間後には69.6℃になりました。
トータルで51.7℃の上昇です。

69.6℃
10時30分からは1時間で23.1℃上昇しましたが、やや物足りない数字です。
前の1時間が28℃以上の上昇しているわけですから、むしろそれ以上でなければならないおかしいのです。
原因が分かりました。
庭の楓の木の影が少しかかっていたようです。
なので場所を移動します。

場所移動 1回目
12:30 3時間経過
3時間後には86.0℃になりましたが、さらに残念な結果になってしまいました。

86.0℃
トータルで68.1℃の上昇はしていますが、11時30分から1時間で16.4℃とかなりのダウン。
沸騰までは遠く及びませんでした。
日陰については、ずっと付いていれば分かるのでしょうが・・・
ちょっと悔しいので、時間を延長してどこまでいくかやることにします。
13:00 3時間30後
さらに移動して30分延長しました。
写真を見れば分かるように影が長いです。

陰に注目
最終的に94.3℃までになりましたが、残念ながら沸騰まではいきませんでした。
ちょっと悔しいですね。

94.3℃
考察
さて、今回は沸騰まではいきませんでしたが、一応94℃以上にはなりましたから、冬の弱い太陽光でも十分な採熱力があることが分かりました。
もちろん、熱をキャップから逃げないようにすれば沸騰させることはできますが、この程度の温度になれば実使用には全く問題は無いはずです。
もし、これから太陽熱温水器をと考えておられるなら、真空管式を選んでおけば満足な結果が得られるはずです。
中でもコスパが高く、設置が簡単、電気も使わない圧力型がお薦めです。

圧力型
太陽ポットでお茶はいかがですか
手軽に太陽熱でお湯を沸かしてお茶やコーヒーを飲みませんか。
太陽ポットは燃料費はタダですが、時間はかかります。
でも、時間がたっぷりあるなら、たまにはこんなことも楽しく感じられるはずです。
使い方は簡単で、お湯を入れて太陽に向けるだけです。

使い方の例