【灼熱】熱中症対策は輻射熱を反射させることが基本

とちぎエネットです。
いよいよ暑さの到来しました。
まだ梅雨入り前ですがこんな天気がしばらく続くようです。
ただ、湿度は低いので日陰などであれば爽やかに過ごせるのではないかと思います。
問題は陽射しが強烈なこと。
何も対策をしないで暢気に構えていると熱中症になります。
いつも言っていることですが自然界の熱の70%は輻射熱です。
太陽の光は単なる熱ではないのです。
【太陽光とは】放射線・紫外線・可視光線・赤外線・電波に区分される
特に赤外線は単に遮っただけでは防ぐことができません。
熱を帯びる現象とは、光の中の赤外線が物質の分子に衝突して起きる摩擦熱です。
目に見えないのでにわかに信じられないかもしれませんが、自然界ではそのようなことが起きているのです。
強い陽射しに当たっていると、最初は体の表面が暑いだけですが、次第に内部まで遠赤外線が浸透して体温を上げ続けます。
すると気分が悪くなってくるわけです。
いわゆる、炭などの熱(遠赤外線)で肉とか魚を焼くと中までしっかり焼けるのと同じで、太陽で人間も中まで焼かれたら体温が上がり気分が悪くなるのは当然でしょう。
屋外にいるときの対処法
外にいるときは帽子を被ったり、通気性のある涼しい服を着るのは当然ですが、残念なことにそれだけでは熱中症は防げないのです。
地球上には前述のように太陽光と言う強いエネルギーが届いています。

出典:NASA
その中で赤外線は輻射熱と言う形で反射を繰り返し地球を暖めているのです。
もちろん、そのエネルギーは夏と冬では大きく違いますが、夏の日差しの強烈さは誰でも感じているはずです。
と言うことで、帽子や衣服は遮光性の高いものか、反射素材を使えば暑くならないで済みそうです。
帽子は太陽光を100%遮るものは高価(1万円前後)ですが、できれば一つ持っておけばいざと言うときに安心です。
それから服は通気性のある涼しいものを使うのが一般的ですが、強い直射日光では全く歯が立ちません。
日常の生活なら、暑いときには日陰やエアコンの効いた部屋にいれば問題はなさそうですが、問題は炎天下での作業です。
この場合には反射素材を使っている作業着があれば理想的ですが、あまり一般的なものではないので今のところは自分で工夫するしかなさそうです。
屋内での対策
屋内にいるなら安心と思っていても輻射熱は窓から盛大に入ってきます。
窓が大きい部屋では特に注意が必要です。
対策としては99.9%太陽光を通さない遮光カーテン1級にしておきたいものです。
それができない場合には何らかの方法を考える必要があります。
私はサーモプロテクトSを使って色々と対策をしています。

リビングの窓は朝日が強烈です。
これは遮熱カーテン1級と、オーディオ機器保護にサーモプロテクトSで熱を遮断していますからほとんど熱くなりません。
ただし、部屋が暗くなるのが難点です。
また吹き抜けについても西日が強烈なので、竹の枠を作りサーモプロテクトSを貼っています。
この窓だけを遮熱するだけで温度上昇がかなり抑えることができています。

吹き抜けの遮光・遮熱
これは自分で言うのもなんですが、かなりの効果です。
見映えが若干問題なことと、上げ下げが面倒なのがマイナスでしょうか。
それから寝室ですが、雨戸にサーモプロテクトSを貼っています。
朝日が強いので室内の温度上昇を避けるため、午前中は開けないようにしています。

寝室の雨戸にサーモプロテクトSを貼ってある
壁にはサーモプロテクトSは入っていないので、長時間太陽に当たれば次第に輻射熱は入ってくるでしょうが、11時ごろには太陽が移動するので非常に遮熱効果が高いです。
エアコンの効きも抜群です。
まとめ
急激に暑くなったので対処法をアップしましたが、参考になれば幸いです。
熱中症対策には輻射熱を意識すること。
これが最大の防御です。
Comment
遮光カーテンや服でも、色が黒なら、遮光はできるけど熱を蓄えるので逆に暑くなると思うのですが、それでも光を通す薄手の素材よりはマシなんでしょうか
熱(遮熱)と光(遮光)は違うと思うのですが
遮熱と遮光の違いは、輻射熱の発生する仕組みを理解することで分かります。
太陽光に含まれる赤外線は電磁波のようなもので物質に当たると熱を帯びます。
アルミのような反射率の高い素材では熱くなりませんが、逆に黒いカーテンなどではほぼ吸収し、時間の経過とともにどんどん熱くなります。
ただし、遮熱材というのは静止空気層がないと伝導してしまいますので使い方にはコツがあります。
自然界に存在する熱の内、輻射熱が7割以上と言われますので、この対策をすれば省エネになるわけです。