【シベリアで38.0℃ 】永久凍土が融ける前にやるべきこと

ずいぶんと前からシベリアの永久凍土が融け始めていることは知っていましたが、更に深刻度が増しているようです。
「地球温暖化は陰謀論だ!」などと言っている間に事態はどんどん進んでしまって、もはや取り返しのつかないところまで来てしまっているのでしょうか。
永久凍土が融けると、新たな感染症が生まれる可能性が指摘されている。日本ではこうしたニュースがあまり伝えられていない。
シベリアで38.0℃観測、北極圏史上もっとも高温か(森さやか) – Y!ニュース https://t.co/sqTrZdwKVe
— 森田 正光 (@wm_morita) June 21, 2020
地球温暖化でシベリアの永久凍土が溶け、地中のメタンガスが大量に放出されている。メタンガスの温暖化効果は二酸化炭素の25倍。もう手遅れかも https://t.co/uwLewoLFwi
— ゴン太 (@gontamassa) June 21, 2020
今回のコロナウイルスも気候変動が無関係とは思えません。
この記事でも永久凍土が融ければ「永久凍土の融解で、長い間眠っていた病原菌が目覚めるという、そんな恐ろしい事実も報告されています。」とあります。
石油や石炭を中心とする化石燃料を、この100年くらいの間に人類が大量使い続けた結果、地球のキャパシティーを超えてしまったのではないか。そんな気がしています。
怖い話ですが、たとえ現在のコロナウイルスが収束したとしても新たな病気が世界中に蔓延することも考えられます。
次々とパンデミックが起こったら・・・
そうなる前に化石燃料や電気の使用を半減させませんか。
個人がやっても影響は小さいですが、やらないよりましです。
太陽熱温水器は「地産地消のエネルギー」で、地球環境への負荷が最小な装置です。
多くの人が使ってくれれば、大企業は儲かりませんが、確実に庶民の暮らしは楽になりますし環境も良くなるはずです。
地球温暖化は、間違いなく人類の経済活動の行き過ぎに起因するものです。
そろそろ経済優先をやめなければとんでもない事態が起こります。
目覚めた人から暮らし優先を進めましょう。
シベリアで38.0℃観測、北極圏史上もっとも高温か
ベルホヤンスクにあるモニュメント (出典: Becker0804)
ロシア・シベリアの北部に「世界の寒極」と呼ばれる町ベルホヤンスクがあります。これまでの最低気温記録は氷点下67.8℃と、冬にはとてつもない寒さが襲います。
この町の気温が20日(土)、38.0℃まで上昇しました。これはこの時期の最高気温の平均を16℃も上回ります。
この記録が世界気象機関に正式に認められることになれば、シベリアの観測史上最高気温どころか、北極圏における史上最高気温となる可能性があります。
まだ夏が始まったばかりのこの時期に、とんでもない事態が起きてしまっているのです。
(↑環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが、フィンランド人の気象学者の投稿をリツイート)
連日の熱波とその理由
シベリアでは先週から熱波が続いています。
下の折れ線グラフは、ベルホヤンスクの日最高気温を表したものです。12日(金)から右肩上がりで気温が上昇し、17日(水)からは連日30℃を超える暑さとなっています。
ベルホヤンスクの日最高気温の推移 (筆者作成) 熱波の原因
この熱波の原因は何なのでしょうか。
それはシベリア上空で偏西風が大きく北に蛇行し、南からの暖気が断続的に流れ込んでいるためです。天気図上の等圧線の形は、まるで膨らんだお餅やオメガ(Ω)の字に似ているため、「オメガブロック」も呼ばれます。
オメガブロックは同じ場所に長期間居座るため、熱波が1週間以上にわたって続くことがあります。実際ベルホヤンスクでは24日(水)頃にかけても、30℃半ばの高温が予想されています。
解ける永久凍土
シベリアなどの高緯度の地域では、地球全体の平均に比べ倍以上の速さで気温上昇が進行しています。ロシアはその国土の3分の2が永久凍土の上にありますが、その土台が解け始めているようです。
今月上旬には、ノリリスクという町の火力発電所のオイルタンクに亀裂が入り、2万トンもの軽油が流出しました。油で汚染された周辺の川は怪しげな赤色に染まり、環境保護団体は「北極圏史上最大級の燃料流出事故」と指摘したほどでした。
その原因も、永久凍土が解け地盤が緩んだためと考えられています。この町では、永久凍土が解けた影響で6割の建物が変形したともいわれているのです。
病原菌の復活
永久凍土の融解で、長い間眠っていた病原菌が目覚めるという、そんな恐ろしい事実も報告されています。
2016年シベリアで2,000頭ものトナカイが死亡、そのあと人にも感染して、少年1人が亡くなるというニュースがありました。
どうもその理由は、70年前に炭疽菌に感染した動物の埋葬地の氷が解けたことにあるようです。そこに付着していた病原菌がトナカイに移り、その後トナカイを食べた人にも移ったと見られています。
ロシアと言えば、北極海航路が開いたり、天然資源開発が進んだりと、「温暖化の勝ち組」と言われてきました。しかし同時にこうした恐ろしい問題も生まれています。