Twitterのトレンドに、一瞬でしたが「電気代7万円」と言うのがありました。

これが元記事のようです。

オール電化が裏目に「隠れ豪雪日本一」の町 積雪380cm 暖房費高騰“電気代7万円” 自販機は凍って使えず/ネット「太陽光はどうした?」「再エネの実力はよ」

以下、引用します。

1/12(木)

今シーズンは、北海道や東北は記録的な大雪となっているが、青森県の酸ケ湯を1メートル以上、積雪量で上回る、大雪の“隠れ日本一”と呼ばれる町を取材した。また、暖房費の高騰も深刻で、北国では、夫婦2人暮らしで電気代が10万円となった人もいた。

山形県の山間部にある西川町の「志津温泉」。うず高く積もった雪の壁に囲まれた温泉街で、11日に取材した午前8時の時点での積雪は380センチだった。

宿泊客の車の上に、こんもりと雪の塊が積もっている

さらに、自販機は…小銭入れが完全に凍っていて入らない。入ったとしてもおつりが出ない、凍っててボタンも押せないところがある。そもそも買えたとしても取り出せないと、ものすごい状況となっていた。

■高騰で“電気代7万円” オール電化が裏目に

4LDKの一軒家に住む30代の夫婦2人暮らしのお宅に届いた電気代の請求額が…。

主婦:「オール電化なんですけど。7万6000円くらいですね」主婦:「石油ファンヒーターを買った」

一人暮らしの女性:「除雪料が(家の)前だけで(年間)6万6000円。屋根が2回ほど下ろしてもらうから8万

年金など、わずかな収入で暮らすお年寄りにとって、除雪費の負担が重くのしかかっている。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月12日放送分より)

ネットの声

これが再エネの実力。いざという時に役に立たない。

月7万円とかとんでもないわ。

オール太陽光とかにしたら悲惨だな。電気すら来ないってことだからね。再エネは全く使いものにならない証明。

太陽光はどうしたんだ?おかしいな。実力を発揮してほしいわ。

リスク管理が大事。オール電化でエネルギーを単一にしてはいけないという典型。

電気は弱いね。特に太陽光は。

センセーショナルなタイトルだったので、かなり辛口な記事かと思ったら、文章は短いし、何を言いたいのか分からない。

確かに電気代が7万円は高いです。

しかし、積雪3.8mにもなる雪国でオール電化しようものなら、普通に電気代は7万円かかるでしょう。

何てったって寒いんですから。

変なのは、コメント欄。

取り上げているコメントのほとんどが、自然エネの話になっています。

電気代が高いのは自然エネのせいで、原発が動いていないからだと暗に言っているのでしょうか。

そんな煽り記事もたまに見かけますが、騙されてはいけません。

豪雪地帯の暖房はどうする

さて、非常にバカバカしい記事で、読んで損した感もありますが、せっかくなので私なりの見解を述べておきたいと思います。

まず電気代7万円ですが、豪雪地帯で給湯から暖房まで全部電気で賄うなら妥当な金額と言うか、安いくらいではないでしょうか。

内訳を考えると、

照明・冷蔵庫などの電化製品 5,000円

電磁調理器 15,000円

給湯(エコキュート) 10,000円

暖房(蓄熱暖房など) 40,000円

※使い方で大幅に変わります

あくまでも想像ですが、これで70,000円です。

さほどおかしくないと思いますが、どうでしょう。

まさか、オール電化にすれば1万円で済みますよ、なんて言われて信じてしまった?

私はオール電化をやったことがないし、豪雪地帯に住んでるわけではありませんが、非常に寒い地域なわけですから暖房代をはじめ給湯だって温暖地よりも余計にかかるはずです。

10年以上前、近所で床暖房をやっている人が、暖房費(灯油代)が月に5万円以下では済まないと言ってました。

今なら倍になっていてもおかしくありません。

ま、多くの人が、床暖房を止めて石油ファンヒーターにするのも頷けますね。

雪国なら地中熱煖房がおすすめ

さて、このような気象条件が厳しいところで快適に暮らしたい。

そう思うのは贅沢でしょうか。

私は決してそんなことはないと思いますし、いろいろと工夫すれば何とかなるはずです。

ただ、自然エネをやるにしても、このような雪国では太陽光発電や太陽熱温水器などは雪に埋もれてしまうのでは使えません。

春から秋は使えても、冬の管理はどう考えても難しいです。

であれば、地中熱煖房はどうでしょうか。

地面の中は年間を通して安定した温度ですから、これを利用しない手はありません。

私の取引先ですが、かなり先進的な取り組みをされています。

株式会社 ダイワテック

電気代は、蓄熱暖房などと較べたらはるかに安上がりだそうです。

しかも、床暖房ですから非常に快適。

動画もありますので、ぜひご覧ください。

床暖房で重要なことはランニングコストです。

これまで、何人か床暖房設置者から話を聞きましたが、ランニングコストが高すぎて使っていないとのこと。

家を建てる時にはある程度お金は用意できますが、住み始めてからはローンの支払いを含めるとかなりな負担となります。

快適どころか、ストレスで病気になってしまっては本末転倒です。

詳しいことを知りたい方は、直接お問合せください。

株式会社 ダイワテック 0266-22-5231

(追伸)

私は太陽熱暖房をやっていますが、この地中熱暖房も魅力的で、当時からあれば大いに迷ったと思います。

ランニングコストの面では太陽熱暖房が安いですが、運用やメンテナンスは地中熱が優れています。

地中熱は、太陽が出る出ないは関係ないですからね。

雪国に住んでいるとしたら、迷わず地中熱暖房一択です。