新しい年になりましたが、昨年の12月から寒い日が続いています。

そして、これからの1~2月の2か月間は寒さの底ですから、太陽熱温水器の配管凍結や保温に注意をしなければなりません。

今日1月4日、天気は晴れたり曇ったりでしたが、いつもより少し高めにでました。(16時前に確認)

気温がもっと高ければ、30℃近くまで行くのでしょうが、3月までは我慢ですね。

本題に入る前に、水温について少し説明します。

この22.8℃はかなり低い温度のようにも思えるでしょうが、朝の水温は5.2℃しかありませんでした。

これはタンク内の温度を測っているので、地中にある水道管内の水(10℃くらい?)よりも低くなります。

いずれにしても非常に冷たい水温なわけですが、20℃を超えたら温いけど冷たくなくなります。

ここが大事なんですね。

例えば、お風呂を沸かす(150リットル)場合、5℃から沸かすのと比較してみましょう。

41℃で沸かすなら

41.0-5.2=35.8

41.0-22.8=18.2

つまり、ほぼ半分の燃料で沸かすことができることになるわけで、真冬の20℃は大したものなのです。

12月の採熱結果

さて、昨年12月の採熱はどうだったかを見てみたいと思います。

グラフを見ると、上旬及び中旬の天気が悪かったことが分かります。

平均の到達温度は18.5℃で、かなり残念な結果になりました。

状況を見ていくと、最初の1週間の天気は全く冴えず気温も低い。

一度回復して、中旬になるとまた天気の悪くなりました。

後半は少し持ち直しましたが・・・

一昨年の12月と較べてみました。

到達温度の平均は23.2℃で、4.7℃も低くかった。

しかし、これは単純に天気だけではなく気温も大きく関係したはずです。

12月に入った途端、急に寒くなり、それ以後ずっと寒波が居座っているんですね。

那須山の反対側は新潟県ですが、年末から年始の大雪はニュースにもなっていました。

一方こちらは、からから天気が続いて気温が低い状態なので、採熱はそれなりにできても放熱する量も多くなります。

結論としては、天気が悪かったうえに寒かったのであまり温度が上がらなかった。

こういうことだと思います。

今後も寒波が居座る可能性が高い

ウェザーニュースを見ると、現在は典型的な西高東低型になっています。

そして、当分のあいだ寒い日が続くとの予報。

現在よりも、来週の方がより厳しい寒さのようです。

ま、あくまで予想ですから変わってくることもありますが、厳しい寒さが当分の間続くことを覚悟しておけば間違いありません。

では、対策はどのようにすれば良いのでしょうか。

配管からの放熱を最小限に

太陽熱温水器への日照は十分あるのに、温度があまり上がらないケースはのほとんどは配管からの放熱です。

太陽熱は、灯油やガスなどを「燃焼」させて得られる熱量と違います。

利用の仕方は「保存」。

ここが大きな違いで、なかなか理解が得られませんが・・・

太陽熱温水器を設置したら、いつでも熱いお湯が出てくると思われている方も多いです。

でも、タダのエネルギーを使うのにそれほど簡単だったら誰も苦労はしません。

最低限の知識は持たないといけませんが、それは難しくありません。

蓄熱ですから、朝からは無理としても夕方には出る可能性は高いです。

つまり、夕方に使うのが太陽熱利用の基本となります。

それと、いかに太陽熱温水器から給湯器までの放熱を少なくするか。

きちんと対策をするには、どこから熱が漏れるか知っておく必要があります。

放熱の状態を見るには、反射温度計で簡単に確認できます。

1台持っていると便利です。

私はシンワ製の物を使っていますが、非接触なので非常に便利です。

とりあえず簡単な保温しかしていない人は、すぐにでも上に保温材を重ねるべきです。

断然違ってきます。

まとめ

これからしばらくは寒い日が続きますので、状況によっては配管の凍結も考えられます。

マイナス10℃にもなるような地域では、やはり凍結しやすいところにヒーターを巻いておくのがベストです。

一旦凍ってしまうと、融けるまでの時間は給湯器が使えなくなりますし、強烈な寒波が居座ってしまうと何日も融けないこともあります。

厳しい寒さには、保温材だけでは無理なことも知ってください。

これは、太陽熱温水器に限ったことではありませんが、いずれにしてもトラブル無しで冬を終えたいものです。