私の家庭菜園は、お金を使わず、楽して収穫することを目標としています。

そんなうまいこと行くかいな!

と、思われがちですがそうでもありません。

垂直仕立て栽培は、不耕起が基本ですから重労働はないし、農機具などもノコギリ鎌とスコップくらいしか使いません。

スコップも、固いところを緩めるくらいですから楽なものです。

そして、支柱や麻ひもなどの資材は昨年までにほぼ揃いましたので、3年目の今年は種だけしか買っていません。

もちろん、肥料は使いませんからゼロです。

麻ひもなどは消耗品なので、足りなくなれば買いますが、支柱は10年くらいは持つのではないでしょうか。

芽出しに保険を掛ける

さて、楽しく野菜作りをするにはやはり出来が良くなければ面白くありません。

苗を買って栽培していたころは、ナスでもキュウリでもうまく行かなかったらその年は諦めるほかはありませんでした。

ところが、自分で種から苗を作るようになると、コストが下がっただけでなく栽培技術もかなり上がってきました。

栽培技術と言っても、ただ縛るだけですが・・・

もちろん発芽しなければ残念なことになるので、今年は発芽試験を春先からやるようにしました。

新しく買った種ならまず問題は少ないですが、昨年の残りやそれ以前の種だとどうしても不安があります。

時期になって蒔いたら芽が出なかった、ではあまりにも情けない話。

そこで、保険として早めにビニールハウスの中で育苗を始めました。

結果はそれなりに良いので、直播で芽が出なかった場合はこの苗を植えるようにすれば万全です。

少し余分に種はいりますが、これをやっておくとかなり安心できますし、余らせて捨てるよりはるかにましです。

これはピーマンですが、すでに2本植えてあるので十分かも知れませんが、出来が悪かった時のために用意しました。

使わなくて済むようなら鉢植えにでもします。

これは、加賀節成きうりです。

5月24日に蒔いたものですが、5日程度で発芽しました。(下の写真)

ところが、2日後(5/26)に直播したものはまだ発芽していませんので、もしも発芽しなかったらこれを植えるようになります。

今年買った種なので心配はないとは思いますが、念には念を入れています。

いずれにしても、種まきは簡単なように見えても難しいと考えるべきです。

同じようにやっているつもりでも、このようにかなりバラつくことで分かります。

まとめ

と言うことで、今回は直播して発芽しなかったときの対処について考えてみました。

結論として、今時期なら種を蒔いて1週間から10日くらいで発芽しなかったら、躊躇なく蒔きなおした方が無難です。

もしかして、明日にでも出てくるだろうと待っていると、あっという間に2~3週間がたってしまいます。

これまでにも、播種時期が過ぎてしまいまい、たとえ蒔きなおしても収穫までいかなかったこともありました。

昨年、万願寺とうがらしを直播したものの、なかなか発芽せずやきもきしました。

それでも大きく育ったので自家採取しましたが、発芽試験をしないと痛い目にあいます。

万願寺とうがらし

いくらか芽が出てきてますので、大丈夫かと思います。(真ん中のポット)

次にモロヘイヤです。

ポット4つ蒔いたのですが、2つは発芽しなかったので蒔きなおしました。

仮に直播で発芽しなかったとしても、このように保険をかけておけばすでに苗が大きくなっていますから、時期を外さずに栽培ができます。

ぶっつけ本番よりも、少し早めに発芽試験をしておけば種の特徴も分かりますし、直播でも確実に発芽させられるようになるのではと思います。

種は1年で使い切り、できるだけ自家採取が理想ですが、狭い家庭菜園ではなかなか難しい話ではあります。