自然栽培でリンゴ栽培に挑戦していることは、以前にも書きました。

ど素人が何と無謀なこと、と思われるかも知れませんが、こんなことは逆にプロはなかなかできません。

プロ農家は生活がかかっていますから、失敗は許されないので自然栽培に挑戦をすることはかなり難しいでしょう。

リンゴの自然栽培で有名な木村秋則さんは、長い年月と大変な苦労の末に成功したわけです。

しかし、その技術は真似ができないとも言われるほど特殊なもののようです。

そんなリンゴの自然栽培ですが、野菜の垂直仕立て栽培の応用でできると知ったのは3年前。

実際に、長野県(安曇野)の農家さんは実践していて、YouTubeで発信もされています。

もちろんリンゴを購入したこともあります。

おぐらやま農場のサイトは、以下にリンクを貼っておきますので参考にしてください。

おぐらやま農場

リンゴのほかにも、サクランボや桃、ブルーベリーなどもやられています。

奇跡のリンゴと全く同じではないかも知れませんが、無肥料栽培ですから限りなく近いものであろうとと思います。

紅玉と王林

さて、私が栽培しているのは紅玉と王林です。

紅玉は原種に近いので作りやすいと思ったからですが、王林は香りが独特なので作ってみようと思いました。

紅玉は2016年の秋、王林は翌年に植えました。

それから、なかなかうまく行かず今年で7年目を迎えてしまいましたが、昨年の結果からそろそろではないかと密かに思っているわけです。

昨年は、紅玉・王林ともに花が数輪咲いただけでなく、王林は実を着けました。

残念ながら、食べられるまでにはなりませんでしたが、もう少しだったのです。

私の思い描く画は、玄関先で赤いリンゴがたわわに実る光景です。

想像してください。

今年は葉の数もかなり多く、しかも元気です。

昨年の王林は9月に病気になってしまった

ただ、昨年の王林もこんな感じで、かなり良い状態でした。

しかし、9月に入ると葉が茶色く変色し、卓球のボールよりも一回り大きくなった実が腐ってしまいました。

やはり消毒は必要だったのか。

そこは良く分かりませんが、何度も同じ失敗を繰り返す時間の余裕は私にはありません。

なので、今年は5月から9月まで、月一回の頻度で消毒をしたいと考えています。

これは王林ですが、昨年よりも葉の状態も実の着き方も悪いです。

もしかすると、昨年の病気が尾を引いている可能性もあります。

実もなってはいますが、明らかに昨年よりも状態は悪く、葉も小さかったり丸まっているものがかなり見受けられます。

ところが紅玉は絶好調です。

葉の数も圧倒的に多いですし、実もきれいなのです。

しかも、いつの間にか生理落果で、一番良い実が残されていました。

リンゴの花を見て知ったのですが、1か所に5個ほど花が咲き実を着けます。

通常は、人為的に一番良いものを残して摘果するのですが、それも自然にできてしまっています。

昨年は、いつの間にか全部落果してしまいましたが、まだ体力が足りないとでも言わんばかりでした。

殺菌剤には天然農薬(ホタテ貝殻焼成カルシウム)

消毒する意味は、病気の原因となるカビなどの菌を取り除くことです。

懇意にしている長井のリンゴ農家さんからは、年に2回は消毒をしなければ収穫はできませんと言われています。

しかし、化学合成された殺菌剤は使いたくないので、ホタテ貝焼成カルシウムを使います。

これの水溶液は強いアルカリ性で、カビ菌のほとんどを退治してくれますが、一方でリンゴにはダメージを与えません。

うどん粉病などに効くのもこのためですが、人体にも全く影響はありません。

ということで、10リットルほど水溶液を作り、噴霧器を使って消毒しました。

使ったホタテ貝焼成カルシウムは、たったの10g。

化学合成された殺菌剤などよりも、安全で極めて安価。

しかも、半分ほどしか使わなかったので、次回に残しておきます。