先日、近所の方から太陽熱温水器の配管が凍結して漏水したので修理してほしいとの連絡がありました。

私は既に設置はやっていないのですが、私が設置したものなので修理はやらないといけません。

配管材を用意していくと、ご主人からあまり使っていないので撤去したいとのこと。

結局、奥様の反対で修理することになりましたが、とても残念な話でした。

ここの太陽熱温水器は初めてのお客様で、2014年の4月に設置したものです。

今年の4月で9年になりますが、4年目くらいに真空管式太陽熱温水器のガスケットの不具合で漏水したため交換をしています。

それから5年、久しぶりに2回の屋根に登って状態を確認しました。

自家水を使っているので、錆が出るのはやむを得ないのですが、やはり何本かの真空管から少し漏水があります。

ガスケットを交換するのは簡単なのですが、先ほどのようにあまり使っていないとのことなので、無理に交換しないことになりました。

※写真は2014.4月に撮影したものです。

しかし、この9年間で2度の修理が発生したわけですが、その間一度もメンテナンスをしていないのはさすがに問題です。

どんな器材でも、定期的にメンテナンスをしなければ本来の性能を発揮することはできないばかりか、寿命も大幅に短くなってしまうのは当然のことです。

太陽熱温水器の真価は5年目以降に発揮する

太陽熱温水器の設置は地上が理想ですが、屋根に設置する場合でも簡単にメンテナンスができる場所にすべきなのですが、なかなかこれが理解されません。

メンテナンスの重要性は、漏水や真空管の不具合などだけでなく、フレームのネジの緩みとかの可能性があるからです。

いずれにしても、メンテナンスをして長く使わないともったいないです。

今回のケースでも、すでに9年使っているわけですからとっくに元は取れているはずです。

たぶん、5年目以降はプラスに転じているのではないでしょうか。

最近だと、灯油が1リットル100円を超えていますから、年間何万円ものお金が空から降ってくるわけです。

これを止めてしまうって?

私なら、メンテナンスして20年くらい使います。

タンクが錆びたら塗装すればいいし、真空管なんて15年以上は確実に持つし、たとえ割れても簡単に交換できます。

言い方は少し変ですが、太陽熱温水器とは長く使うことによって不労所得を得られる装置と思ってください。

現在は円安の影響でかなり高くなりましたが、まだ30万円程度(200Lの圧力型)で手に入ります。

なお、設置は業者に頼まずDIYがお薦めです。

5万円もあれば十分なだけでなく、何かトラブルがあっても簡単に対応ができます。