同居している息子が、38℃以上の発熱で、胸が痛いというので近所の医院に連れて行きました。

案の定、インフルエンザで5日間の安静が必要とのこと。

介護士という職業柄、人と接する機会が多いので予防接種は欠かしませんが、残念ながら2年に一度はインフルにかかります。

まぁ、ワクチンなんて気休めなのでやらない方がいいんですが、いざ罹ってしまった時に言い訳できるからやっているようなものかもしれませんね。

これまでは息子が罹ると妻もしばらくしてから発症します。

なので今回もビクビクですが、そこを何とか防いで見たいと思います。

  1. インフルエンザとは
  2. 水酸化カルシウムがインフルエンザ菌を追い出す
  3. まとめ

1 インフルエンザとは

その前に、インフルエンザってなにかを、ちょっとおさらいしておきましょう。

戦いは敵を知らないと勝てませんからね。

NIID国立感染症研究所のサイトから

(IDWR 2005年第8号掲載)

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。

流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われている。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。

疫 学
毎年世界各地で大なり小なりインフルエンザの流行がみられる。温帯地域より緯度の高い国々での流行は冬季にみられ、北半球では1~2月頃、南半球では7~8月頃が流行のピークとなる。熱帯・亜熱帯地域では、雨季を中心としてインフルエンザが発生する。
わが国のインフルエンザの発生は、毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月頃に患者数が増加し、4~5月にかけて減少していくパターンを示すが、夏季に患者が発生し、インフルエンザウイルスが分離されることもある。流行の程度とピークの時期はその年によって異なる。
インフルエンザ流行の大きい年には、インフルエンザ死亡者数および肺炎死亡者数が顕著に増加し、さらには循環器疾患を始めとする各種の慢性基礎疾患を死因とする死亡者数も増加し、結果的に全体の死亡者数が増加することが明らかになっている(超過死亡)。ことに高齢者がこの影響を受けやすい。
わが国の感染症発生動向調査における1999/2000~2003/04の過去5シーズン(前年第36週~翌年第35週)でのインフルエンザ届け出状況をみると、多い方から順に2002/03、1999/2000、2003/04、2001/02、2000/01シーズンであった。中略臨床症状
A型またはB型インフルエンザウイルスの感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的なインフルエンザで、いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強い。とくに、高齢者や、年齢を問わず呼吸器、循環器、腎臓に慢性疾患を持つ患者、糖尿病などの代謝疾患、免疫機能が低下している患者では、原疾患の増悪とともに、呼吸器に二次的な細菌感染症を起こしやすくなることが知られており、入院や死亡の危険が増加する。小児では中耳炎の合併、熱性痙攣や気管支喘息を誘発することもある。
近年、幼児を中心とした小児において、急激に悪化する急性脳症が増加することが明らかとなっている。厚生労働省「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究班」(班長:岡山大学医学部森島恒雄教授)で行った調査によると、毎年50~200人のインフルエンザ脳症患者が報告されており、その約10~30%が死亡している。臨床経過や病理所見からは、ライ症候群とは区別される疾患と考えられるが、原因は不明である。現在も詳細な調査が続けられている。中略治療・予防
従来、対症療法が中心であったが、1998年にわが国でも抗A型インフルエンザ薬としてアマンタジンを使用することが認可された。アマンタジンはB型ウイルスには無効である。神経系の副作用を生じやすく、また、患者に使用すると比較的早期に薬剤耐性ウイルスが出現するため、注意して使用する必要がある。ノイラミニダーゼ阻害薬(ザナミビル、オセルタミビル)は、わが国では2001年に医療保険に収載された。ノイラミニダーゼ阻害薬はA型にもB型にも有効で、耐性も比較的できにくく、副作用も少ないとされており、発病後2日以内に服用すれば症状を軽くし、罹病期間の短縮も期待できる。
対症療法としての解熱剤、ことにアスピリンは、ライ症侯群との関係が推測されており、小児への使用は原則禁忌である。また、インフルエンザ脳症の悪化因子として、非ステロイド系解熱剤のうちジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸は同じく小児には基本的に使用しないように、とされている。解熱剤が必要な場合は、なるべくアセトアミノフェンを使用する。肺炎や気管支炎を併発して重症化が予想される患者に対しては、これらの合併症を予防するために、抗菌薬の投与が行われることがある。インフルエンザ脳症の治療に関しては確立されたものはなく、臨床症状と重症度に応じた専門医療機関での集中治療が必要である。
予防としては基本的事項として、流行期に人込みを避けること、それが避けられない場合などにはマスクを着用すること、外出後のうがいや手洗いを励行することなどが挙げられる。現在わが国で用いられているインフルエンザワクチンは、ウイルス粒子をエーテルで処理して発熱物質などとなる脂質成分を除き、免疫に必要な粒子表面の赤血球凝集素(HA)を含む画分を密度勾配遠沈法により回収して主成分とした、不活化HAワクチンである。感染や発症そのものを完全には防御できないが、重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されており、高齢者に対してワクチンを接種すると、接種しなかった場合に比べて、死亡の危険を1/5に、入院の危険を約1/3~1/2にまで減少させることが期待できる。現行ワクチンの安全性はきわめて高いと評価されている。
わが国においては、インフルエンザワクチンは定期予防接種二類として、1)65歳以上の高齢者、2)60歳以上65歳未満であって、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能に、またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に一定の障害を有する者に対しては、本人の希望により予防接種が行われ(一部実費徴収)、また万一副反応が生じた際には、予防接種法に基づいて救済が行われる。その他の年齢では任意接種となる。
また2004年7月からは、原則として発症者の同居家族や共同生活者で、しかも特殊条件の者を対象にリン酸オセルタミビルの予防投与が承認されたが、接触後2日以内の投与開始を条件としている。

まとめると、以下のようです。

>「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。

>インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病である。

>予防としては基本的事項として、流行期に人込みを避けること、それが避けられない場合などにはマスクを着用すること、外出後のうがいや手洗いを励行することなどが挙げられる。

インフルエンザは人類最大の疫病だそうですから簡単に防げないのは当然ですが、対策が普通の風邪と変わらないのでは、対策が無いのと同じではないでしょうか。

2 水酸化カルシウムがインフルエンザ菌を追い出す

風邪やインフルエンザ予防には、毎日の手洗いやうがいが有効とされていますが本当でしょうか。

もちろんやらないよりもましでしょうが、実態はそんな簡単ではなさそうです。

できれば、直接ウイルスに効くものを撒いた方が良いはずです。

これは、ADウォーターと言う商品で、ホタテ貝の貝殻焼成カルシウム(水酸化カルシウム)を溶いてろ過したものです。

つまり消石灰の液体です。

消石灰はご承知のようにグランドに引く線やチョークの原料になるもので、水に溶くと強いアルカリ性を示します。

殺菌性が高く、鳥インフルエンザが流行した時などに撒かれる白い粉はこれになります。

ただ、消石灰は殺菌性も強いですが、刺激も強く、手などに直接触れると荒れるので注意が必要です。

一方、ホタテ貝から作られた消石灰は刺激性が極めて少ないのです。

これは後からデータを示します。

粉を水で溶いた水溶液はペーハー12以上の強アルカリ性ですから、それに触れるとほとんどの菌は死んでしまいます。

しかし、この液体を少しくらい空間に噴霧したところで、インフルエンザの菌が全部死んでしまうなどあり得ません。

pHは、12~13の今日アルカリ性を示します。

しかし、インフルエンザの菌は消石灰に近づくと危険を感じ、一目散に逃げるんじゃないか。

そう思っているわけです。

下の試験結果はどのような細菌に効果があるか調べたものです。

食中毒を起こす一般的な細菌から、インフルエンザウイルスまだ高い効果があることが分かります。

抗菌性試験

実は、細菌類が消石灰を嫌うことを知ったのは、ADパウダーを水に溶いてお風呂に入れて使ってからです。

最初はアルカリ性だから、「アルカリ温泉」と同じ効果で温まると言われてやってました。

もちろん冬などは温まり方が違うので重宝しましたが、次に気が付いたのはお風呂に黒カビが出ないだけでなく、ヌルヌルもしなくなったことでした。(ヌルヌルの原因はバクテリアのようです)

想像ですが、彼ら(細菌類)は消石灰がほんの微量であっても、自分たちの生息する環境ではないことを察知するのではないでしょうか。

これが事実であるなら、あちこちにホタテの水溶液を空間に噴霧しておけばインフルエンザの菌はやって来ない(逃げる)ことになります。

インフルエンザウイルスが大繁殖するのは、当然ですが彼らにとって都合のいい環境だからです。

インフルエンザに感染した息子の部屋はもちろんですが、トイレ、洗面台、ゴミ箱などを数時間おきにADウォーターを徹底的に噴霧しています。

3.感染の拡大は無し

息子は平熱に戻り食欲もでてきました。

今のところ、私も妻も何事もありません。

しかし、インフルエンザが大流行らしいので警戒はまだ続けます。

インフルエンザ全国で猛威 患者163万人、警報水準

結局、息子は本日から出勤できました。

もちろん、妻や私にもうつることもありませんでした。

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