最近は、オーディオ機器だけでなく、CDなどの音楽ソフトを買うことがなくなってしまいました。

LPとかCDもたくさんあるし、聞き流しはYouTubeで十分満足しているからです。

でも、少し不安なのは使っている器材が壊れた時です。

現役の時に頑張って買ったものがだいぶ古くなって、今やいつ壊れてもおかしくない。

プリアンプは今年の初めに壊れて、価格1/10以下のものに交換しました。

次に危ないのはレコードプレーヤー。

20年以上前にちょっと高級なものを買ったけど、流石にいつまで使えるのか心配です。

数年に一度ゴムベルトは交換しているが、電気系統は私には直せない。

壊れた時は修理に出すことも考えられるけれど、色々と調べると結構なお金がかかるようだし、直せるとも限りません。

ならば、プリアンプのように安物で我慢するしかない。

何と言ったって、年金暮らしなのだから。

機械よりも、本人が先に逝くなんてこともありますからね。

LPレコードが売れているらしい

冗談はさておき、最近は若い人たちの間でLPレコードが人気らしい。

このことは、だいぶ前から話には聞いていたけれど、そのうち廃れてしまうのではと思っていました。

しかし、その予想とは裏腹に売り上げが大幅に増えているらしい。

タワーレコード、渋谷に「アナログレコード専門店」

それに伴って、プレーヤーも新製品もでているようなのだ。

Amazonで見ると、いろいろなメーカーから出ています。

もちろん、高級オーディオ店にあるようなものはありませんが・・・

たしかに、LPはCDに較べて音が良いと感じることがあります。

でも、CDの方が便利だし嵩張らない。

でも、若い人に受けていると言うことは、耳も感性も良いからなのだろう。

いずれにしても、レコードをたくさん買ってしまった私としては仲間が増えることは大歓迎。

でも、一言、言わせてもらえば凝りすぎないこと。

大きなお世話かも知れないが、よほどのお金持ちでない限り、ほどほどで楽しんだ方が良いと思います。

人間、のめり込むと見境がつかなくなるので。

私などは、給料が安いのに高級なスピーカーやアンプ・プレーヤーなどを買っていました。

他のことを犠牲にしてまで。

当時は、年間平均で30万円くらいは使っていたはずで、それを何十年も続ければ小さな家が建つくらいの金額になります。

今ではそんなバカなことはできませんが、今度は壊れた時のことを考えなければなりません。

これからは、音楽を諦めるのは辛いので機材は安物で我慢することにしています。

ステレオよりもモノラルが良い話

とは言え、音が悪いのでは困ります。

私が所有しているレコードは古いものばかりで、そのほとんどはステレオ盤。

コンサートホールにいるような臨場感とか、リアルな原音再生などができると大きな期待をしたものです。

これが大きな勘違いでした。

後で分かることですが、この勘違いが器材を高級なものにするきっかけとなったわけです。

若い時にオーディオ店の店員さんから、モノラルカートリッジを勧められ買ったことがある。

確か、オーディオテクニカ製だったと思いますが、音が太くて伸びやかな音に圧倒された。

ビックリするほど安いのに、とても良い音だったのでしばらく使っていました。

でも、やはり優秀録音のステレオ盤が良くなってしまったのです。

時は流れて40年。

ようやく気がつきました。

あの店員さんの言葉に、もう少し真剣に心を傾けていたならば私の人生も変わっていたかも知れません。

今はデンオン(現在はデノン)のモノラルカートリッジDL102を常時使っています。

かなり重いので、トーンアームに重りを追加して使っています。

モノラルなので、左右のバランスを気にする必要もない。

そして、ステレオ盤もレコードを傷めずにトレースするので安心です。

ステレオ感?

そんなものはいらないと私は思います。

オーディオ装置とは音楽を聴く機械。

個人によって楽しみ方は違うと思うけれど、過去のレコードを楽しみたいならステレオ盤であっても、モノラルで聞くことをお薦めします。

最新版でも、最高ではないかも知れませんが普通に再生できるはずです。

要は、音の缶詰にあまり多くのことを求めないこと。

コンサートに行って、生の音楽に触れるのが一番です。