自然を使えば豊かになれる

【PCM温風器でリンゴチップを作る】太陽熱の温風で初期乾燥。仕上げに天日で干せば色も良く、味・香りも良い。

2018/11/13
 
この記事を書いている人 - WRITER -
nonofho
野の花が好きで、那須山を中心に八方ヶ原などを長年撮影をしてきました。定年後は、その経験を少しだけ生かして自然な生き方を模索しています。アップする記事は、そのほとんどが経験や実験に基づくものです。コマーシャリズムに流されず、真実を追求していきます。応援よろしくお願いいたします。

 

こんにちは、とちぎエネットです。

 

リンゴの出荷が最盛期になりました。

 

 

食べる方は生が一番ですが、栽培農家としては売れ残りが心配です。

そこでジャムやジュースなどに加工しますが、なかなか利益が出にくいものです。

 

私の経験から言うと、ジャムは瓶を売るような商売で苦労の割には儲かりません。

また、ジュースにするには設備が大変なのでほとんどが外注することになります。

 

丹精こめて作ったリンゴを廃棄しないことは大切なことですが、加工することはそう簡単ではありません。

 

そこで今回は、簡単にできそうなリンゴチップを作ってみようと思います。

あまりなじみはないですが、リンゴ本来の甘みが楽しめるお菓子です。

 

ただ、電気を使って乾燥したのでは面白くありません。

太陽熱だけで美味しく作る。

 

せっかくPCM温風器(ソーラーエアーヒーター)があるので、これを使わない手はありません。

乾燥物はなんでもそうですが、初期にどれだけ乾燥させることができるか。

 

これに尽きます。

 

話ほどにはうまくいかないかも知れませんが、天候を見ながらやってみたいと思います。

 

 

乾燥の方法は、小さな温室に温風を吹き込み乾燥させます。

 

温風の循環経路

 

どれくらいの時間で乾燥するのか、まずは実験です。

 

PCM採熱器から出てくる温風は100℃以上ですが、フレキ管からかなりの熱が放熱してしまいます。

したがって、室内の温度は最高で48℃くらいまでしか上がりません。

 

あとでフレキ管を保温したいと思います。

赤の矢印が温風の流れで、青が冷風です。

 

電動ファン(84W)

 

空気の循環には、シロッコファンを使います。

今回は換気扇用(84W)なのでちょっと使いにくいです。

 

干し方は、リンゴを薄切りにして竹製のざるに並べます。

厚みは3~4mmしました。

 

 

なお、右側は温度センサー。

例えば日中は蓄熱に専念し、夕方から回して熱量が無くなったら自動停止するような考えです。

ただし、これは連続して回すので無駄な使い方になるので再検討する予定です。

 

なんとか上手くできましたが、乾燥に要した時間は初日が4時間。

次の日が3時間ファンを回しました。

 

いずれも天気は、午前中が晴れで午後は曇り。

天気にも恵まれ、仕上げに天日乾燥をしました。

 

リンゴ農家さんへ持っていって試食をして頂きました。

食感はパリパリではなく、かなりソフトな仕上がりです。

 

まずまずの評価でしたが、本音かどうかは分りません。(笑い)

 

 

 

さて、今回使用したPCM温風器の構造は極めてシンプルです。

 

PCM太陽熱温風器

 

上下のタンクは単なる空洞。

そこに穴の開いた特殊な真空管を取り付けてあるだけです。

 

下側から空気を送り、真空管内を通って熱風となり上から出てきます。

動くものは何もありません。

 

真空管が割れたり、PCMに問題があれば簡単に交換できます。

 

 

写真の右側がPCM(相変化材料)です。

真空管から入った太陽熱がこれに蓄熱されます。

 

真空管の底には穴が開いていてコイル状のガラス管が見えます。

どうやって作っているのでしょうか。

 

 

今回は太陽熱だけでやってみましたが、規模が大きくなれば太陽が出ない場合の補助熱源は必要です。

その場合には、まず太陽光だけでどれだけできるのかを探る必要があります。

 

 

またどのように乾かすのか。

温度管理も重要なポイントになります。

 

採熱器に蓄熱できる熱量は限りがあります。

燃焼させる場合と違って、丁寧に使わなければなりません。

 

温度センサーを使って、オンオフを繰り返すようにすれば無駄な熱量の放出をしなくて済みます。

また、湿気対策も必要です。

 

いくら乾かしても湿気が侵入してきたのでは意味がありませんからね。

 

まとめ

 

乾燥製品は天日干しが最高とされます。

でも、良い天気が長期間続かないと良い状態で仕上がりません。

 

地球温暖化のせいでしょうか、昔のように冬に向かって乾いた晴天が続くようなことはなくなりました。

干し柿なども作ろうとしてもカビてしまい、上手くできません。

 

やはり人工的に乾燥しなければ無理ですし、商品になりません。

PCM温風器は燃料を使わず、ある程度乾燥させることが出来ます。

 

少量であれば100%乾燥も可能。

 

太陽が出ているときは天日干し。

その間に太陽熱を蓄熱し、太陽が沈んだらファンを回せば乾燥が速くなります。

 

野菜や果物など、生で食べるものがほとんどです。

でも売れ残りは、安売りするか加工に回すか、それとも廃棄するか。

 

丹精こめて作ったものを捨てるのは忍びないものです。

でもそれが現実。

 

今回はリンゴチップでしたが、良く出来るようになれば、アイディア次第で生で売る以上の価格で販売が出来る可能性があります。

PCM温風器(ソーラーエアーヒーター)活用してはいかがでしょうか。

 

とちぎエネットは太陽熱利用のご相談を承っております。

お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いている人 - WRITER -
nonofho
野の花が好きで、那須山を中心に八方ヶ原などを長年撮影をしてきました。定年後は、その経験を少しだけ生かして自然な生き方を模索しています。アップする記事は、そのほとんどが経験や実験に基づくものです。コマーシャリズムに流されず、真実を追求していきます。応援よろしくお願いいたします。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© とちぎ ライフLABO(とちぎe-net) , 2018 All Rights Reserved.